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レビュー blog

気が早いようですが、来年の五月人形準備

先日来年販売する「ことり」の五月人形の準備をするために会津若松市へ行ってきました。今年の五月人形を販売中ですが、お客様のお声や店舗のスタッフの意見などを参考にしながらどういうものを作るのかの打ち合わせです。今年から始めた小さいサイズの雀シリーズが好評なのでこのあたりも充実させていきたいです。

色々な構想は練ってきたのですが、まだ形にはなっていないので写真でお見せ出来ないのが残念です。代わりに漆器屋さんで見つけた素敵な重箱の写真を紹介します。色や構図も素敵ですが何と言っても盛上の迫力が凄いです。その中にも繊細な描き込みがされていてずっと見ていられそうです。

さりげなく螺鈿細工(漆塗りの表面を彫り込み、そこに貝片をはめ込む細工)も施されています。こんなのが家にあったら素敵だなと思いながら値段を確認してみたら25万円。写真だけ撮らせていただいてそっとショーケースの中に戻しました。

この週末、関東地方はちょうど桜が満開なのでお花見している方も多いのではないでしょうか。仕事柄なかなかゆっくりお花見が出来ないのですが、素敵な桜の蒔絵の入った漆器でお花見気分も味わえました。

武将の兜

「ことり」では昔ながらのオーソドックスな金兜の他に徳川家康と伊達政宗の兜を取り扱っていますので、この二人の武将を簡単に紹介したいと思います。

「徳川家康」泰平の世を築いた天下取りの兜

 

徳川家康という武将は天下統一、戦のない世の中を作った人というイメージが強いかと思います。徳川家康について簡単に調べてみると他の武将に比べて健康、人間関係、財産に恵まれ享年75歳という当時としてはとても長寿な方でした。こう聞くと凄く順調な人生を歩んでいたように見えてしまいますが、決して順風満帆と言うわけではなく、幼少から人質に取られ、実父は若くして亡くなるなど逆境にいながら自分で運命を切り開いていく力のあった方だったようです。大変強運の持ち主でもあったと言われていますが、きっとチャンスが巡ってきた時に逃さないよう普段から準備してきたのだと思います。大変勉強家だったそうですが、回りにいる優秀な武将と関わる中で最善策が打てるように大局観も幼い頃から磨いてきたのかもしれません。

「伊達政宗」連戦連勝の勝ち兜

 

伊達政宗のイメージは戦に負けない強い武将ではないでしょうか。

伊達政宗は17歳で家督を継ぎますが、なんとその翌年には軍事行動開始しています。最初は大きな戦ではなく内輪揉めを治めたところから始まり、その後領土拡大の為に戦い22歳にして伊達氏の最大勢力を築いたそうです。これをみるとまさに猛将に見えますが、外交や政略に優れ敵を弱体化させた後そこから勝利を得る智将だったようです。戦だけではなく自領の発展に尽くしたり海外へ家臣を派遣するなど広い視野を持ち合わせた武将でした。教養人としても知られ、天皇より和歌を称賛されたり能へ傾倒するなど文武両道も高く評価されていました。晩年は戦国の雄として徳川家光から尊敬をうけ、70という長寿を全うしました。

 

なんとなくデザインで選びがちな兜飾りですが、自分が気に入った兜の持ち主がどんな人だったのかを調べてみるのも楽しいですよ。お子様が大きくなられた時にお話してあげるとより一層愛着も湧いてくるかもしれませんね。

商品展示のご案内


大切なお子さまを大人になるまで見守る、五月人形。そんな大切な存在だから、ホームページのお写真だけではなく、やはり実物を見てみたいという声をよく伺います。

当店では直営店「人形の甲州屋」を3店舗運営しております。

多数の「工房ことり」の商品だけでなく、全国各地の著名作家や鎧飾り、ケース飾りなども多数取り揃えております。また、鯉のぼりも各種取り扱っております。

お近くの方は是非ともご来店頂けましたら幸いです。

直営店舗ご案内ページ

※109町田店では一部お取り扱いのない商品が御座います。

五月ピックアップ商品

いくつか商品をピックアップして紹介いたします。

まずは幅30cm超コンパクトタイプ雀シリーズの中から「健(たける)」

 

 

 

 

 

 

 

 

金色の大鍬形が堂々とした兜です。吹返にも兜の鉢の部分にも豪華な牡丹金金具で装飾を施しています。モチーフは「獅子に牡丹」の牡丹です。百獣に君臨する王としての獅子と花の王と言われる牡丹組み合わせですが、武将は自分を獅子になぞらえ兜に牡丹の装飾を好んで使っていました。牡丹からの夜露が獅子の体を守っていたとも言われています。

 

 

 

 

 

 

 

兜の後ろ姿は紫裾濃(むらさきすそご)と呼ばれる一段ずつ糸の色をグラデーションにした色鮮やかなデザインです。絹糸を使用し、糸の光沢も柔らかく上品です。

 

 

 

 

 

 

 

 

収納箱にもなる飾台と屏風は光沢の美しい会津塗で仕上げています。蒔絵は繊細な流水と扇面です。扇面は末広がりでこの先の人生の広がり、豊かさの象徴として、流れる水は昔から清らか、正義の意味で用いられます。水には清める作用もあると言われています。

シックな黒塗に蓋の朱色が鮮やかでアクセントになっています。屏風に鏡のように映り込む兜の後ろ姿も楽しんでいただけますよ。


 

 

 

 

 

 

 

次に幅40cmコンパクトタイプの鷹シリーズの中から「望」

先に華やかな兜飾りを紹介したので、こちらでは落ち着いた感じの兜を紹介致します。

 

 

 

 

 

 

 

 

先に紹介した「健」より少し細めの金鍬形で、紺色に染めた印伝と忍び緒が精悍な兜です。吹返には厄除けとしての菱菊紋が描かれています。鉢の部分は矧ぎあわせ鉢という手間のかかる手法を用いています。三角形に金属を切り出し叩いてカーブをつけ、それぞれのパーツを鋲で留めて鉢の形を作っています。(先に紹介した「健」も同じ作りです)

 

 

 

 

 

 

 

 

兜の後ろ姿も落ち着いた紺色を主体とした縅ですが、一番上に白、一番下に赤色が入っているため上品さの中にも華やかさを感じます。こちらも絹糸を使用しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

飾台は会津塗で仕上げています。黒と朱色のコンビネーションになっており、収納台は黒ですが、屏風は朱色で紺色を基調とした兜を美しく見せています。蒔絵はお祝いの席に欠かせない松竹梅です。極寒でも緑を絶やさない松、まっすぐグングン伸びる竹、寒さの中でも花を咲かせる梅。先の困難にも負けないようにとの願いも込められています。

 

 

 

 

 

 

 

五月小物ページがまもなくオープン

間もなく五月小物のページがオープン致します。五月人形と一緒に飾っていただけるつるし飾りや室内鯉飾りなどを用意しています。

一部商品をご紹介します。

実店舗でもとても人気があるセットです。最近はマンションのベランダには鯉のぼりが飾れないところもあるようですが、小さいサイズの室内用の鯉飾りならばお部屋の中で楽しめます。コロコロと丸っこい鯉が気持ちよさそうに空を泳いでいるのを見ているとほっこりします。

勇ましさと可愛らしさ両方を楽しめる桃太郎のつるし飾りです。鬼と戦っている最中のようすです。桃太郎の足元を見ると鬼や桃など桃太郎のお話に出てくるアイテムも付いています。兜と一緒でも、このつるし飾りだけでも端午の節句を楽しめそうです。

熊と相撲をとっている金太郎の吊るし飾りです。熊も金太郎も真剣勝負。その下には鯉幟まで付いています。季節のお飾りとしてもお使いいただけますよ。兜飾りや鎧飾りをもっと賑やかに演出したいと思っている方は是非小物ページもご覧ください。

五月人形の選び方

もう3月も後半になり、五月人形の選び方で悩んでいる方も多いのでは無いでしょうか。

鎧、兜、大将飾り、しかもそれぞれケース、平飾り、収納飾りと種類も豊富。どれを選んだらいいのか迷いますよね。お店の方へ足を運んで頂くお客様からも選ぶ基準がわからないとご相談いただきます。

 

まずは飾る場所を決めることから始めると良いのではないでしょうか。飾るお部屋、場所を決めたらそのサイズを測っておくと便利です。その時、同時に収納スペースも確認しましょう。五月人形を飾る時期は長くても一ヶ月。殆どの時期はしまっておかないといけません。どのくらいの収納スペースが確保できるのか確認してから五月人形を購入すれば片付けの際に困りません。

 

大きさと予算が決まれば実際にお店に行ってみたり、ネット通販で好みに合うものを探して見てください。デザインにこだわった物、素材や兜などの作りにこだわった物など色々あります。飾り付ける際の手間などもありますからお店の方に聞いてみると良いでしょう。気になる五月人形の長所や短所を聞くうちにご自身に合った五月人形を選ぶポイントがわかると思います。ネット通販の場合、ホームページを見ただけではわからない部分もあるかと思います。「ことり」では電話でのお問合わせも受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。

 

最後に大切なのはご自宅のインテリアとの調和です。お部屋の雰囲気に合ったものを選ばれる方が、五月人形もより素敵に見えます。洋室なのか、和室なのか、どんな雰囲気にしたいのか、購入の際に迷ったら全体的なバランスも考えると良いでしょう。

 

ことりのおすすめ

 

・シックで落ち着いた雰囲気のお部屋には「護」

大きな弦月前立が印象的な伊達政宗公の兜収納セットです。シンプルな南蛮甲冑も素敵です。光沢の美しい黒塗の収納箱の蓋の部分は鮮やかな朱色で、暗い感じにはなりません。

 

 

 

 

 

 

 

・伝統的な和室には「仁」

すっと長く伸びた鍬形が上品な兜収納セットです。伝統的な朱色と黒の組み合わせの収納箱が和の雰囲気とピッタリです。沢瀉(おもだか)と呼ばれる兜の後ろ側のデザインも「勝ち草」と呼ばれる沢瀉の葉の形を模した縁起物です。

 

 

 

 

 

 

 

 

・白を基調としたモダンにお部屋には「陸」

勇壮な金の大鍬形に赤く染められた印伝吹返が目を引く兜収納セットです。兜の後ろ側、縅の部分には小桜の模様を染めた革を使用しています。アイボリーの屏風には鮮やかな桔梗を蒔絵で描いています。とても明るく華やかなセットです。

 

 

 

 

 

 

 

それぞれ同じ飾台に別の兜を合わせたセットも用意しています。違う兜をのせるとまた違った印象になりますので、是非商品ページからご覧ください。

新暦と旧暦のひな祭り

昨日は3月3日、ひな祭りでしたね。

スーパーマーケットには大きなハマグリやちらし寿司用の食材、

ひなあられやお祝い用ケーキなどお祝いムード一色。

この週末に初節句のお祝いをするご家族もいらっしゃると思いますが

おひな様と一緒にお楽しみください。

新暦のひな祭りは過ぎでしまいましたが、旧暦でお祝いされる地域の方は

楽しみはもう少し先になりますね。

月遅れとして4月3日にお祝いしたりもするようですが、2017年の旧暦3月3日

上巳の節句は新暦の3月30日大安になるそうです。

その時期になると桃や桜開花の便りも届く頃。

桃の花もお部屋に飾り付けた中で初節句のお祝いをするのも素敵ですね。

旧暦でお祝いする地域では雛人形をお彼岸明けから飾ることが多いようです。

今年の彼岸入りは3月17日、彼岸明けは3月23日です。

お彼岸明けだと短い期間しか雛人形を飾れない!っと残念に思う方は

お彼岸の時期を避けて、早めに雛人形を飾ってしまうのも一案です。

地域ごとに慣わしがあると思いますので、ご親戚などに聞いてみてください。

「ことり」のホームページではまだ雛人形を販売しています。

完売してしまったおひな様の今年の再販はありませんが、

まだ素敵な雛人形もありますのでご覧ください。

取扱店舗ではおひな様の取扱は終了となっておりますのでご了承ください。

現在は五月人形の展示、販売中です。

「ことり」の五月人形が販売開始

「ことり」の五月人形の販売が販売開始になりました。

伝統を大切に本格的な作りながら、現在の環境に合わせた気軽に飾っていただける兜収納飾りを取り揃えました。

 

 

雀シリーズは飾り幅30cm奥行23.5cmとサイドボードや玄関の靴箱の上など、

ちょっとしたスペースにも飾っていただける超コンパクトサイズです。

鷹シリーズは飾り幅40cm奥行29cmともう少し大きく堂々とした兜飾りがご希望の方向けです。

ホームページをご覧になってわからない事がある方は、是非お問い合わせフォームや電話にてお問い合わせください。

一生に一度の大切な兜飾りですので、出来る限り丁寧に兜の説明などさせていただきます。

お問い合わせフォームはこちら

電話でのお問合わせ:フリーダイヤル 0120-303-773

「ことり」の五月人形が間もなくお披露目

「ことり」の五月人形の販売が間もなく開始になります。今年はインターネット販売の初年度と言うこともあり、実店舗で人気のあった収納飾りを取り揃えました。全て今年の新作です。サイズは2種類。幅が30 cmの雀シリーズと、40cmの鷹シリーズです。

雀シリーズの飾りサイズは幅30cmx奥行23.5cmx高さ36cmととてもコンパクトで飾る場所を選びません。とても軽いので毎年の飾付や片付けもとても楽です。

鷹シリーズの飾りサイズは幅40cmx奥行29cmx高さ51cmと雀シリーズに比べると大きくなりますが、一般的な兜飾りと比較するとこちらもコンパクトで場所を取らずに飾っていただけます。片付ける時には飾台の中に全てしまえて便利です。

小さいですが兜の作りにもこだわりました。鉢の部分は矧ぎ合わせ鉢という短冊状の金属の板を継ぎ合わせ、鋲で留めて仕上げています。縅も絹糸や革など異なる素材を使っているので、お好みに合わせて選んでいただけます。

飾台は会津塗で仕上げ、縁起の良い蒔絵を施しました。お部屋の雰囲気やインテリアに合わせてお好きな色合いをお選びいただけます。

もうすぐ五月人形の販売ページがオープンいたしますので、是非ご覧ください。

ことりのこだわり

五月人形は長い歴史の中で育まれてきた伝統文化です。ずっと変わらず健やかな子供の成長と幸福を願うもの。
実は様々な職人が関わって一つの兜飾りが作られています。
兜を作る、弓太刀などの道具を作る、飾台や屏風を作る・・・皆さん長い伝統を守りながら更に技を磨き、新しい技術を取り入れてより良い新しい物を作る努力をしていらっしゃいます。
その職人の方達と協力し工房ことりも伝統的でありながら、現代の生活に溶け込み、大人になるまで愛着を持ってもらえる五月人形を作っています。

お知らせ

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