武将の兜

「ことり」では昔ながらのオーソドックスな金兜の他に徳川家康と伊達政宗の兜を取り扱っていますので、この二人の武将を簡単に紹介したいと思います。

「徳川家康」泰平の世を築いた天下取りの兜

徳川家康という武将は天下統一、戦のない世の中を作った人というイメージが強いかと思います。徳川家康について簡単に調べてみると他の武将に比べて健康、人間関係、財産に恵まれ享年75歳という当時としてはとても長寿な方でした。こう聞くと凄く順調な人生と歩んでいたように見えてしまいますが、けして順風満帆と言うわけではなく、幼少から人質に取られ、実父は若くして亡くなるなど逆境にいながら自分で運命を切り開いていく力のあった方だったようです。大変強運の持ち主でもあったと言われていますが、きっとチャンスが巡ってきた時に逃さないよう普段から準備してきたのだと思います。大変勉強家だったそうですが、回りにいる優秀な武将と関わる中で最善策が打てるように大局観も幼い頃から磨いてきたのかもしれません。

「伊達政宗」連戦連勝の勝ち兜

伊達政宗のイメージは戦に負けない強い武将ではないでしょうか。

伊達政宗は17歳で家督を継ぎますが、なんとその翌年には軍事行動開始しています。最初は大きな戦ではなく内輪揉めを治めたところから始まり、領土拡大の為に戦い22歳にして伊達氏の最大勢力を築いたそうです。これをみるとまさに猛将に見えますが、外交や政略に優れ敵を弱体化させた後そこから勝利を得る智将だったようです。戦だけではなく自領の発展に尽くしたり海外へ家臣を派遣するなど広い視野を持ち合わせた武将でした。教養人としても知られ、天皇より和歌を称賛されたり能へ傾倒するなど文武両道も高く評価されていました。晩年は戦国の雄として徳川家光から尊敬をうけ、70という長寿を全うしました。

なんとなくデザインで選びがちな兜飾りですが、自分が気に入った兜の持ち主がどんな人だったのかを調べてみるのも楽しいですよ。お子様が大きくなられた時にお話してあげるとより一層愛着も湧いてくるかもしれませんね。